2016年10月14日金曜日

第50回日本てんかん学会学術集会への参加と、「てんかんをめぐるアート展」での受賞作

第50回日本てんかん学会学術集会は10月7日~9日、静岡市グランシップで開催され、大盛況の中閉会しました。小出も企画セッション「てんかん診療における救急対応」のなかで「てんかん重積治療に関する最近の知見」のタイトルで講演をさせていただきました。またてんかん教育入門コースの教育講演として「成人てんかんの発作症状」について、てんかん、非てんかん発作のビデオを提示しながらお話をしました。

我々のセッションのみならず、今回の学会は過去最高の参加人数を記録したそうで、立ち見の方も出る状態でした。先日もご紹介した「てんかんをめぐるアート展」「てんかんと映画」、市民公開講座「動物のてんかん」などのこれまでにないユニークな企画も皆さんの興味をひいたのだと思います。学会のタイトルであった「てんかんのサイエンスとアート」がまさに具現化された会でした。静岡てんかんセンターの先生やスタッフの方々が事前準備に奮闘された結果ですね。

学会は色々なセッションが同時進行で行われるため、本来なら聴きたい講演を泣く泣く諦めるといったこともありましたが、拝聴できたセッションはみな勉強になる内容ばかりでした。IoT時代がそこまで来ていることを感じさせられた、現在開発中の「てんかん発作を予知する衣服」や、「転倒時の外傷を予防するエアバッグ」などは早く実用化される日が来てほしいものだと思いながら聴いていました。

個人的にもとても懐かしい静岡の風土に触れ、てんかん診療の同志の先生方とお話しできたこともよかったです。また気持ちも新たにてんかん診療に取り組もうと思います。

当院の患者さんの作品が「てんかんをめぐるアート展」で何点か展示されていましたが、審査員賞を受賞した作品をご紹介させていただきます。タイトルはそれぞれ、「ワインの瓶」、「水仙」です。審査員の方からは大変高い評価をうけたそうです。他の力作のなかから選んでいただけたことが、我がことのように嬉しいです。



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